夏の熱中症対策と予防の指導で伝えるべきこと

看護師の仕事として、夏の時期には熱中症対策と予防の指導を行うこともあります。その際にまず伝えるべきことは、暑い場所に身を置かないことが挙げられるでしょう。

屋外での活動はもちろん、屋内でも気温が高いとそれだけで汗をかいて体力も奪われていきます。暑い場所にいるだけで体温は高まり熱中症のリスクも増すため、この点は基本としてしっかり伝えていくことが大切です。

また、喉の渇きに関係なくこまめに水分補給することも漏れなく伝えなければなりません。喉の乾きを感じたときは、既に軽度の脱水症状ということも合わせて伝えるとより危機感を持ってもらえるでしょう。

汗をかくだけで大量の水分を失うので、こまめな水分補給を行うように指導する必要があります。さらに、汗をかくと水分だけでなくビタミンやミネラルも失われるため、塩分を接種できる飴やタブレットなどの活用も促すと良いです。

朝食や睡眠など、日頃の生活習慣についての指導も欠かせません。熱中症は朝食抜きや寝不足によってリスクが増すため、夏は日頃から朝食をしっかり摂ること、充分な睡眠で疲れを翌日に残さないことも重視されます。食事と睡眠を疎かにすると熱中症になりやすいので、忘れず指導しましょう。

そして、暑さに負けない体力づくりに励むよう指導することも肝心です。筋トレや軽いウォーキングなどを習慣づけるだけでも、暑さに打ち勝つ体力づくりには有効となってきます。毎日のちょっとした習慣で、熱中症のリスクを下げられるのです。